編集後記 2005年7月号

ブリテン委員長 江口耕一郎

 久しぶりの8ページブリテンをお送りします。
 1998年8月号以来7年ぶりの快挙! 東京クラブは、往年の活力を取り戻した感があります。
 ここで、生家の垣根のサツキの花を思い出しました。生家を改築する際、サツキの木を切り倒すことに決めた途端、それまで小さな花をポツポツ付けるだけだった古木が、あでやかな花を葉が見えなくなるくらいびっしりと咲かせたのです。まるで自分の運命を察知して、最後の力を振り絞って、別れを告げたかのようでした。
 東京クラブのブリテンにも廃刊という運命が待ち受けています。東京クラブ「10年ビジョン」には「ブリテンの改革について…現状の印刷・発送の方式は将来的には発展的に解消する。インターネットを活用し東京クラブのホームページを開設し、ブリテンに替わるものとする。」と謳われています。長期ビジョン計画委員会(吉岡委員長)は1999年6月30日付けでこの答申を出していますから、2009年6月30日までにブリテンを廃刊しなければならないのです。
 しかし、廃刊に向けて徐々に衰えるというやり方は取りたくありません。生家のサツキの花のように有終の美を飾るべく、あと4年間、東京クラブブリテンは持てる力の限りを尽くして走り続けます。