奈良傳先生 生誕100年記念会報告

          辻村 克己
 日本において1928年、最初のワイズメンズクラブを大阪に作った奈良傳(1899-1979)氏の生誕100年記念会が、鈴木謙介氏を長とする発起人のお世話によって11月27日(土)午後、大阪YMCAで開かれました。100名余のワイズとその関係者が集まり、元日本区理事の中村牧師による礼拝後、戦時中神戸YMCAの総主事であった奈良氏が、中国大陸で事業を行うことを主張し、それによって軍部の圧力で存在が危くなっていたYMCAの命脈を保った思い出や、戦後の1947年大阪YMCAの総主事となり、会館の建築と募金、幅の広い対外活動、そして青少年の育成に力を注いだことなどが、池田鮮、鈴木謙介、今井鎮雄各氏によって話されました。
 戦後、国際協会に復帰したワイズメンズクラブの初代日本区理事となり、1966年に日本人として初めてバレンタイン賞を受賞されたことになると、記憶されておられる方があると思います。多くの青少年リーダーを育て、20年前に亡くなられた奈良氏を偲ぶ味わいの深い会は、ご子息の奈良信氏の挨拶で終了しました。東京クラブからは、河田、田中、辻村の3名が出席し、お土産として記念誌第一集をいただいてきました。