ワイズの連携で繋がったパートナーシップ

担当主事 興津夏子

 東京YMCAはハワイ島YMCAとパートナーシップを締結し、1998年より青少年のキャンプ派遣やユーススタッフの交歓など、たくさんの海外交流プログラムを共同実施してきました。パートナーシッププログラムの経験が豊富なハワイ島YMCAのスタッフをはじめ、ハワイ島YMCAメンバーの人たちの現地協力を得ながら、ホームステイ交流、島の自然・歴史・文化にも触れるプログラムを盛り込んだ青少年向けのキャンプを毎年夏に行って来ました。
 ところが、今年に入ってからこのキャンプを継続していくのが困難であるとの報告が、ハワイ島YMCAから東京YMCAに舞い込みました。スタッフの体制が整わないとのことでした。既に広報もしておりましたし、安定して催行されてきたこのプログラムを、これからもぜひ継続したいとハワイ島YMCAに申し入れたところ、今年は無理だが来年には再開したいとの返事をいただきました。来年に繋げるためにも今年は何としても自力でキャンプの計画をしなければならない状況に陥ってしまいました。
 そんな時に、ブラザークラブのヒロクラブがホストするハワイ地区大会に東京クラブのメンバーが参加されるということを知りました。キャンプのメインプログラムであるホームステイを行うにはハワイ在住の方の手を借りなければ出来ません。本当にかすかな望みを持って、参加される辻村メンと吉岡メンに、唐突にもヒロクラブの方に今年ホームステイプログラムを受け入れていただけないかとお願いしていただきました。出発間近のお忙しい時でしたがお二人は快く引き受けて下さり、ヒロクラブの現会長の快諾をもらってきて下さいました。

[ハワイアンカヌー体験] [カメハメハ大王像見学]
(いずれも過年度の写真)

 メインプログラムが決まればその後はこれまでの経験を活かしキャンプのスケジュールが出来上がりました。1月に行ったシニア向けプログラムの“悠々と行くハワイ”でも歓迎の夕食会を催して下さったりと、以前からの交流があったことも幸いでした。出遅れましたがメンバーも何とか揃い、7月28日にハワイへ出発しました。ワイズ同士の交流から生まれた今回のプログラムが、来年のYMCAパートナーシッププログラムに繋げることが出来ましたことを感謝申し上げます。