とうきょうメネット 2007年6月号


散歩

細川俊枝

 春の陽射しに誘われて、休みの日には散歩に出かけるようになりなした。一人で出かける時もあれば、主人や娘と、ごくたまに息子も一緒に歩いています。いつも、決まった時刻に出かけている訳でも無く、あまり目的がある訳でも無いので、周辺を一周してコンビニで買物をして帰ってきてしまう時もあれば、新緑に見とれて皇居を一周している時もあります。誰かがお腹が空いたと言えば、食事をしますし、美術館の前を通れば、展示作品に魅かれ、気が付けば美術館の中を散歩?していたと言うこともあります。近くの坂をめぐって歩いて見ることもあります。半蔵門には、永井坂、五味坂、袖摺坂と言った、興味深い名前の坂が多く、名前の由来を書いた道標も建っています。いつもは何気に通り過ぎてしまうのですが、一つ一つ読みながら歩くのも楽しいものです。つい先日も、まだ知らなかった「新坂」という坂を見つけました。こんな日は、何だか嬉しくなります。
 靖国神社の大祭や、さくら祭り、陶器市、植木市と言ったにぎやかな時にも散歩に出かけて行きます。参道には、フォーやチヂミ、シシカバブーと言ったような国際色豊かな屋台や出店が出ています。こんな日に散歩をすると、時間の経つのも忘れてしまいます。ある時は、娘が金魚すくいに挑戦し、たくさん金魚を持ち帰ってしまい、あわてて、水槽や水草と言った金魚飼育セットを買いに走ると言ったハプニングもありました。
 散歩を続けていると、季節の移ろい、人々の営み、街の変化が感じられ、そして多くの発見があり、路上観察者になった気分になります。そろそろ陽射しも強くなってきたので、これからは、陽が落ちてから散歩してみようかと考えています。何か、また新しい発見があるかも?と期待しています。



[第10回東日本区大会にて]


メネットノート

今月はミニバザーを行ないます。
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