2002年2月アピール: タイム・オブ・ファスト(断食の時)に考える

          CS委員 松本良三
 2月の東日本区強調月間テーマは、「タイム・オブ・ファスト」(断食の時)である。
 この主旨は、世界の飢餓に苦しむ人々を覚えるために、ある月のクラブ例会の食事を抜きにして、この分の金額を国際に集め、その年度に定めた支援目標に捧げる奉仕活動とされている。そしてこれを、途上国で民生活動のため苦闘しているYMCAに、世界YMCA同盟の審議を経て、給付されるということである。
 今年度、東京クラブでは、一人1,600円ずつの食事代を拠出し、東日本区においては、目標2万ドル(約260万円)を掲げている。
 昨年9月のテロ事件により、戦争が変わったと言われた。しかし変わったのは仕掛け方であって、その後のアフガニスタンへの報復攻撃によって、一般人の死傷者も数多く出たし、その前からのパキスタンへの避難民と合わせれば、住む家と飢えに苦しんだ人々の数は、計り知れないものがある。幸い復興への第一歩は見られたが、まことに前途多難である。
 この月にあたり、餓えている人々に食べ物を与え給えと祈ると共に、その原因である、国際戦争、内戦、経済的貧困などをなくし給えと、共に祈る時でもありたいと願うものである。