9月EMCナイト例会報告

書記 黒岩恭浩

 9月のEMCナイト例会は、5名のゲスト、12名のビジターを迎えて定刻どおり開会された。聖書朗読、祈祷、ゲスト等紹介の後、部会実行委員長の東京コスモスクラブ林メンから東新部部会のアッピール、川越クラブの工藤メンからは甚句調の"紅あか"のアッピールがあった。事業委員会報告、東京ワイズ事業基金報告の後、明年2月19〜20日に東西日本区交流会が東山荘で行われることが報告された。YMCAからはチャリティランへの参加費の受領等が報告された。続いて川村直前副会計から2003〜04年度の決算の報告があり承認された。


 晩餐、懇談の後、バングラ・バッグによって集められた\39,777がマンディ・プロジェクトの代表に手渡された。Happy Birthday! Happy Anniversary!に続いて、元インド大使の野田英二郎氏から『日本とインド:インドの国柄・文化・日本との比較』と題してスピーチを伺った。
 野田さんは「1987〜90年の3年間インドに勤務し、大変すばらしい国だと感じた。日本人はインドに違和感を持つ人が多いが、西欧人や中国人はそんなに違和感を持っていない。インドからは十二天などの神々を始めとする様々な文化が日本へ流入してきている。国土の広さは日本の10倍、人口も10倍、気候風土も実に多様である。紙幣に書いてある公的な言葉だけでも14種類あるが実際に使われている言葉は極めて多い。共通語は実質英語のみ。宗教はヒンズー教が80%、イスラム教が12%でキリスト教も含め平和的に共存している。生活様式には共通項がある。イギリスの議会制民主主義の伝統を受けて、建国以来軍事クーデターは一度も起きていない。官僚制度も立派である。言論の自由もある。要は知識層の数が多く、意見の違いをお互いに認め合い少数意見も尊重されている。世界の中ではインドの方が普通で、日本がむしろ例外的とも言えるわけで、インドは成熟した民主主義社会であると思う。米国等に対しても自分の考え方を堂々と主張する。国際社会とのつき合い方についてもインドに学ぶべきことは多い。率直な意見を述べることが当たり前で評価されるお国柄だと思う。自分はいわゆるインドの専門家ではないが、インドが身近な国になってきているのでご参考になればと思う」と話された。その後質問に答えて、「カースト制度は簡単には無くならないであろうが、低いカーストの出身で大統領になった例もあり変化の兆しはある。英国の植民地統治はそれなりに評価されており、英国に対する尊敬の念は残っている」等と答えられた。その後、"小さい秋見つけた"をみんなで歌い、佐藤一男メンの競りによるオークションを楽しみ、会長の点鐘によって閉会した。
[出席者]
メン=河田、川村、黒岩、郡山、佐藤(一)、佐藤(謙)、佐藤(茂)、庄司、進藤、高橋、田中(博)、辻村、中冨、芳賀、長谷川、人見、広田、古屋、細川、松田、松本(良)、持田、山中、山本、吉岡。(25名)
メネット=上原、黒岩、郡山、庄司、田中(直)、辻村、松田、松本(倫)、山本、吉岡、磯田。(11名)
ゲスト=野田英二郎氏、西澤修英氏、高木絢さん、船越直人氏、太下義之・恭子夫妻。(6名)
ビジター=吉田紘子(東京むかで)、五十棲修(川越)、工藤徹(川越)、林茂博(東京コスモス)、浅見隆夫・クミ子(東京グリーン)、大木規子(東京グリーン)、島田三枝子(東京グリーン)、尾内昌吉・規子(東京山手)、青木一芳(千葉)、村田信一(三島)。(12名)合計54名
[メーキャップ]上原、江口、小林、茅野、松本(重)。(5名)