打ち破ろう「ワイズの壁」を

佐藤一男

 山本新会長のアイディアで、ブリテンに"東京ワイズひろば"のコラムが新設され、そのトップバッターに指名されました。キックオフミーティングでは、日頃の小生らしくなく?饒舌だったので、そのペナルティーかと悔いています。
 もっとも出席者は皆、新会長の意気込みに応えて積極的、建設的に発言していました。会長はそれらの意見を総合し、先送りせず具体案を役員会で検討して、年度の中頃までには改革の実現を図りたいと明言されました。
 東京クラブは2006年には創立75周年を迎えます。この長い歴史の足跡には諸先達が築かれた立派な功績が刻まれておりますが、反面、伝統と慣例の仕来りが「壁」のように立ちはだかって、会の活力を失っていないでしょうか? 今はそれらを検証し、取捨選択をして活性化を図る時期と考えます。
 あのバカ売れに売れた「バカの壁」で著者の養老孟司氏は、「共同体の崩壊」に触れ、組織がその目的達成のために機能を複雑化することによって、かえって麻痺し、その存在が危ぶまれるという教訓を肝に銘じ、われわれの活動にも生かしたいものです。この年度は東京ワイズが直面する「壁」に勇気をもって挑み、前例に固執せず、思い切って打破して、生き生きとした新しい姿に変えたいものです。