BFフルグラント南米の旅 (4)

   ペルー〜ボリビア
佐藤謙蔵

 リマ市内に4クラブが組織されているようであるが、明確化されていなくて、例会等も合同で実施されていて、改善されつつあるとは言え貧富の問題からくる地域活動(CS)が、主に実施されているのが現状のように感じられて、戦後の日本の経験が甦るようだった。リマを離れる日が近くなり、国立の歴史博物館、文化施設や、また希望して、天野博物館(戦前から昭和45年位まで貿易商を営みつつ、インカだけでなく先住民の遺物収集をして、現在日本ペルー協会も支援)をも見学した。離陸前日の午後には車で大塚文平さんが自宅へ招いて下さり、奥様の父上が移民に貢献されたそうで、現天皇が皇太子時代妃殿下と共に立ち寄られた記念品写真が飾られていて、500坪の庭は亜熱帯の植物、果樹が植えられた立派な処で、旅の中の潤いの一瞬だった。3月31日(金)夜8時にホテル近くのサンボリア通りに面した中国料理店で送別会をして頂き、リマ市内での6日間のワイズメンの親切を心に刻みつつ、別れを惜しんだ。グティエレスさんからラパスクラブ出迎えは中心地にあるグランドホテル午後8時であることと、その担当幹事アントニオ・モレノさん(Sr. Antonio Moreno)が全て手配している旨のレポートを受けとることができた。
 2006年4月1日朝7時に、旅行社MickeyTourの車のホテルでのピックアップを受け、リマ空港へ。8時30分発クスコ行きに搭乗することとなった。それ以後はアンデス山脈高原地域にあるインカ遺跡見学の個人旅行の旅として別途記載することにし、2006年4月6日、個人旅行中チチカカ湖の中間地点、ペルー側出国地点ユングーノ、ボリビア側入国地点コパカバーナで出入国手続きを行う。旅行社のボリビア側の日本語案内者のマルセラ・メルカドさん(Sra.Marcela Mercado)からラパスワイズの出迎え先まで案内され、翌日の歓迎会の通訳まで無料で引き受けるとの歓迎ぶりで、コパ市内の案内と昼食の歓待で湖畔を見学後、水中翼船でウアタハタ港経由陸路バスにて豪雨の中2時間を要して、7時半所定のグランドホテルへ到着し、アントニオ・モレノさん等10名のラパスワイズメンの賑やかな歓迎を受ける到着だった。ハイメ・サパタ=アリアガ(Sr. & Sra. Jaime Zapata-Aliaga)さんご夫妻がこのラパス帯在中の宿泊先であることの紹介を受け、1時間近く歓談後、ご夫妻の車に便乗し起伏の多い夜道を20分位で、静かな住宅地にあるお宅に案内されて、南米での最初のホームステイの一夜を迎えることとなった。サパタさんは東洋工業マツダのボリビア代理店をされていたようで、2度程来日経験を持っておられ既に引退されていて、2人のお子様も既に嫁がれていて、2階のシャワー付きの広い部屋を準備していて下さり、家を細部に亘り案内して廻り、アットホームを味わうよう計らって下さり、安らかな眠りに就くことが出来た。
 翌朝、思わぬ出来事でラパスの旅が始まる。


[大塚文平さんの自宅]


[中国料理店で送別会]


[チチカカ湖にて]


[チチカカ湖の浮島の前で]


[ラパスのグランドホテルへ出迎えの人々(左から2番目と右端がサパタさんご夫妻)]