BFフルグラント南米の旅(7)

佐藤謙蔵

 標高3650m、世界最高処にあるボリビアの首都ラパスと、その南東約500kmのコチャバンバ市のワイズの訪問、合計11日間を終え、2006年4月13日(水)早朝、宿泊の提供を受け多大なお世話になったラウル・リオス会長夫妻と、ボリビア部の幹事でワイズ経歴の長いクスナー氏の見送りを受け、コチャバンバ空港から再びラパスへ戻り、チリ共和国サンチアゴ市へ向け飛び立った。ラパスでは手荷物の半分弱を自宅で預かって頂いていた関係で、アントニオ・モレノ夫妻の手渡しを受け、また見送ってくれた親切を身に沁みつつ別れを惜しみながら搭乗した。飛び立ったLan Chile航空機はラパス近郊で、アンデスの霊峰イリマニ山(6400m)の雪を頂いた頂上付近を眺めさせながら、途中アントファガスタを経由し、午後5時25分目的地に到着した。サンチアゴ空港ではManuel Ramosチリ部部長とその書記、Floridaワイズメンズクラブ幹事等の賑やかな出迎えを頂き、ラモス氏の高級車で市の中心地、アルマス広場近くのYMCAに到着。早速今日からの日程打ち合わせと、午後8時からYMCA理事長主催で10数人による歓迎会に臨んだ。
 当地サンチアゴYMCAは、約8年前に、7階建ての旧建物を包含する22階のビジネスビルを建て、別個に管理運営している。YMCAの内部は改装せず、ビルの4分1の敷地に7階まではプール、体育館、ホール、エレベーターを含め旧態のままで使用している。この1階のイタリア料理店はテナント運営とのこと。従って宿泊場所は宿直用に1ヵ所のみで緊急時使用とのことであった。従ってバス・シャワー室は1階か2階のプール付属のシャワー室利用だった。
 翌朝、スナックで朝食をとり、書記のアランシビア氏(Christian Arancibia)が9時に来て、アルマス広場周辺の建物を案内してくれ、モネダ宮殿での守衛兵を見学した後、地下鉄に乗り込み2度程乗り換え、約1時間近く乗車した終点がニュータウンのフロリダで、娯楽街、食品・飲食街をはじめ、将来を見越して数ヵ所の大型ビルが駅を囲んでいた。周囲は未開地が広がっていて住宅建設はこれからということであった。駅から高速道路を渡った所に3棟の体育館が建設されたばかりで開所していて、Angelica Canas館長に施設を案内され、サンチアゴ市の計画では、10年後には大学3箇所を含め、10万人の人口を予想した展望から、この地での活動に強い期待を持っているとのことであった。
 昼食後、5名のフロリダクラブのメンもやって来て我々は是非サッカーのクラブを組織したいと語っていた。そこへラモス氏が現れ、これから市中に戻る途中にサンチアゴ・ワイズの長老の家があるので表敬訪問したらとのことで、他のワイズも共に同行した。Araya Garcia夫妻で93歳の高齢であったが、ふたりとも元気で、熱海での国際大会に参加した写真や、東京YMCA前での写真を拝見しつつ歓談するという、良い機会が与えられた。


[ラウル・リオス夫妻の見送りを受ける]


[アンデスの霊峰イリマニ山]


[4月13日の歓迎会]


[サンチアゴYMCAの前で]


[Araya Garcia夫妻(93歳)宅を訪問]