2000年2月アピール: 断食( FASTING )について

          直前会長、CS・TOF委員  佐藤 謙蔵
 LaRa物資( Licenced Agencies for Relief in Asia )という言葉は、今では思い出すこともなくなっています。敗戦後の日本は、衣食住すべてに窮乏のどん底でした。当時の日本人の殆どが、この救援物資の恩恵に与ったと言われています。このアジア救援機関による救援物資は、主としてアメリカのキリスト教団体の献金によるもので、中高生や婦人たちが1週間に必ず1回以上断食してその資金を集めたそうです。それが、日本や日本が悲惨に追い込んだ国々への援助物資となって送られて来て、非常に助けられたのです。この2月の断食強調月間やTOFの言葉を耳にする時、50年前を思い出します。
 TOF(断食の時)のプログラムは1972年から始められ、断食により集められた資金は東日本区では、昨年から南米の難民支援他5ヵ所の継続と、新規にナイジェリアのSCIAN村開発、アジアYMCA同盟が選定する事業等で、オーレハンセン国際会長もTOF事業には積極的で、来日の度ごとにこの事業を推進すべく訴えています。
 物資豊富な時代にこの2月の強調例会の断食だけに終わらせず、各自個人で月に一度以上TOFを実行して、事業に協力したらどうでしょう。