2002年7月アピール: 一粒の麦は

          会長 佐藤茂美
 青麦は美しい。成長も早く楽しい。子どものころ、教会学校でこの「一粒の麦」のお話が好きでした。常に大きな夢と理想をもって歩んでゆきたく願い、その気持ちは今も変わりません。  麦の若芽の青さ、種のシャープな優雅さ、収穫まぢかの弾ける明るさを観察していきますと、人の生涯も宣べなるかなと気付き、神の憐れみと支えに感謝します。  今年、東京YMCAは大きな試練の時をむかえました。来年は活動の拠点を移動しなければなりません。長年、愛してきた家屋や土地に万感の思いは交々ありますが、今こそ、ワイズメンズクラブの本来の姿をとりもどし、YMCA事業の奉仕の業に対し、主体的に参画する時がきたように思います。  豊かな喜びのある奉仕は根っこを広く、深くしなければなりません。幸い、わが東京クラブは人材も豊富であり、互いに助けあい、協力しあえば、まだまだ良い Idea の出せるクラブです。楽しく有意義なクラブをつくってゆきましょう。それには出席率UPを第一の目標としますが、新しい根っこを模索することが大切です。今年も東京クラブは沢山のお役目がありますので、どうぞ皆様の協力をよろしくお願いいたします。