2005年12月アピール: ワイズスピリット

副会長 茅野徹郎

 クリスマスの季節は我々にとって喜びの時です。人々に永遠の生命の希望を与えて下さったキリストの誕生を祝う喜びです。子供たちには、サンタクロースがチムニーから大きな袋を担いでやってきて、ベッドに下げた靴下にプレゼントを入れてくれる喜びです。夜の街に流れるジングルベルの響きは、コマーシャルの喜びですらあります。
 しかし、このような喜びから遠くにいる人々がいることに、思いをいたすのもこの時ではないでしょうか。災害にあって屋根もない住まいで、電気もなく、星空を見上げ、キャンドルの炎を頼りに生活している人々や、戦争に追われ、食事にも十分ありつけずにいる避難民の子供たち。そして病に適切な治療も薬も与えられずに、苦しんでいる貧しい人々。このような幸せに取り残されている多くの人々がいる現実を見つめること、そしてそのような人々に私たちの喜びや幸せを分かち与える努力を続けることが、ワイズスピリットではないでしょうか。自分たちがシェアーできるものを、お金だけでなく、労力や知恵や、いろいろな形で喜んで提供する。これが、クリスマスの本当の喜びでしょう。
 メリークリスマス!