2007年11月アピール: 違う世界への窓を開く

ユース事業特別委員長 山本 和

 「神さまの恵みと愛を感じつつ、青少年や子どもたちの健やかな成長を願い支える」という素晴らしい使命を、YMCAやワイズ活動に係わる人達は共有している。青少年のキャンプも、国際奉仕活動も、地域のコミュニティ活動も、LT活動もその共通の使命によって結び合わされている。グローバルかつ普遍的な視野で考えて、それを身の周りの行動に移して実施することから、一体感が醸成されるのだ。
 その場合大切なのは、「違う世界への窓を開く」という心がけだ。はじめて参加する子どものキャンプを考えてみると、全く違う環境で育った子どもたちが集められて共同生活をするという新しい体験から彼らは学び育つのだ。ワイズメンズクラブも異なる経験や個性を持つ人達が集まって共通の目標のために働くから新しい視点を持つことができるのだ。グスタフ・マーラーは自分のオーケストラのメンバーに、少なくとも年2回は聴衆に交じって、音楽がどのように聴こえてくるか知りなさいと言ったそうだが、そういう心がけが人を伸ばすのだろう。
 若い人たちにこそ、この心がけを持ってほしい。勉強も部活も就職活動も、また職場での頑張りも大切だし、事実ユースは忙しい。しかし、伸び盛りの時期に違う世界への窓を開く心がけが、豊かな人生を築くうえでいかに大切かと改めて思う。変革のときを知らせるシグナルに耳を傾けることが、自己開発にとって不可欠であると考えるからだ。