東京クラブ長期ビジョン答申

1999年6月30日
東京クラブ長期ビジョン計画委員会
委員長 吉岡紀久雄

 東京クラブの近年の活動は、次期役員が前年度計画を単純に踏襲し、またクラブライフもマンネリ化しているなど、新鮮さが無く将来展望に欠けるきらいがあった。その反省として、1998〜99年度佐藤会長は、長短期に亘る東京クラブの諸問題を掘り起こし、協議・検討し、東京クラブのあるべき姿を明確にすぺく、長期ビジョン計画委員会を設置した。そして必要に応じてその都度、会長に答申して来たが、ここに改めてまとめて答申する。尚、長期とは10年後を目標にしている。

答      申

はじめに

 東京クラブはクラブの使命(目的)を確認し、その使命達成の為にあるべき姿(ビジョン)を描いた。その協議の過程で多くの提案事項が出されたので、併せて答申する。

あるべき姿

1)会員について…会員の量的目標(55名)と質的目標(質の高いクラブ)を明確にし、20代〜30代の会員を毎年1名ずつ獲得する。従って若手会員が入会できるクラブ体質を作る。
2)奉仕事業について…YMCAと協力し、かつそれを支えつつ青少年を巻き込む事業を展開する。また、地域社会のニーズを探り、意義ある目玉事業を開発し樹立する。
3)財政について…予算規模は主として事業収入を増やして1,000万円規模とする。その使途は奉仕事業30%、例会費30%、分担金及び運営費30%、その他10%を基本とする。尚、東京ワイズ基金は1,000万円を目標とする。

具体的提案

1)事業委員会の再編について…従来15ある事業委員会は今後より一層充実した委員会活動が出来るよう7つの事業委員会(委員6名以上)へ統合し定期的に委員会を開催する。
   @Yサービス(ASF、YIAを含む)
   ACS・ウエルネス(TOFを含む)
   BBF(EF、JEF、CFを含む)
   CIBC(DBC、YEEP、STEPを含む)
   DEMC(LT、CEを含む)
   Eクラブサービス(物品、ドライバーを含む)
   Fブリテン(写真、広報を含む)
2)例会の持ち方について…例会の食事には工夫を凝らし、卓話を魅力的にする。報告事項は予め文書にし欠席者にも後日配布する。例会の準備は充分に行い、時間を守り、例会を魅力的で楽しいものにする。また、8月と12月の例会の持ち方についても検討する。
3)クラブの拡張について…2クラブをエクステンションする。一つは75周年記念事業とし、もう一つは80周年記念事業とする。
4)ブリテンの改革について…現状の印刷・発送の方式は将来的には発展的に解消する。インターネットを活用し東京クラブのホームページを開設し、ブリテンに替わるものとする。当面は印刷方式とホームページの両方を行う。
5)ルームの解説について…会員原簿など歴史資料、物品等の保存・管理の為のトランクルームと通信基地としてのサテライトを兼ねたワイズルームを将来的に開設する。
6)その他
a)プログラムのスリム化…近年プログラムが非常に多くなっている。割愛出来るものは思い切って割愛するなどプログラムのスリム化を計る。
b)会費の値下げ…新入会員を獲得し易くする為の一策として会費の値下げをする。
c)役員会議事録の作成…プリテンにて報告する以外に議事録を作成し、当クラブ会員に配布する。
d)LTの実施…入会オリエンテーションはきちんと行うほか全てのレベルでの楽しいワイズ勉強会を行う。
e)支援金の見直し…フロストバレー、学Yなどへの支援金を見直す。

委員会設置を伴う提案

1)クラブ会則改定について…現クラブ会則は旧日本区定款に基づいたものであり、また会則違反や会則に無い等の意見をしばしば聞く様になった。従って全体の見直しを含め会則改定を行う為、改定委員会を設置する。
2)70周年記念事業について…東京クラブは2001年2月に創立70周年を迎える。記念事業の規模をどの程度にするかの検討も含め記念事業委員会を設置する。
3)事業収入増強について…通常会計の予算規模を1,000万円とする為には主として事業収入を増やす必要がある。その為には事業収入増強委員会を作り具体化する。
4)文献等保存について…会員原簿、ブリテンなどの重要歴史資料の保存・管理を主な目的とする文献保存委員を設置する。

おわりに

当委員会は8回に亘り協議した。しかし、当面する課題とその解決策を探るということに大半の時間を費やした為、東京クラブの10年後のあるべき姿(ビジョン)をよりクリアーにイメージ出来なかったことを反省している。出来れば次年度に於て、あるべき姿を更に発展させ、夢のあるすばらしいイメージを確立されるよう期待する。